紅茶好きなら一度は耳にしたことがある「ダージリン」。
インド北東部、ヒマラヤ山脈の麓に広がるダージリン地方(標高2300m以上)で生産されるこの紅茶は、その希少性と品質の高さから「紅茶の女王」や「紅茶のシャンパン」とも称され、世界三大銘茶(ダージリン・ウバ・キーモン)のひとつに数えられています。
前回、ダージリンセカンドフラッシュについて記事でご紹介しました。(こちら)
✔ マスカットのようなフルーティな香りが特徴
✔ ほどよい渋みとコクのある、バランスが取れた味わい
✔ おやつタイムにピッタリな爽やかな紅茶
こちらは一般的にイメージされる、紅茶の味わいに近いものです。
今回は、春摘みの「ダージリンの新茶」である、ファーストフラッシュの魅力をご紹介します♪
🌿ダージリンの収穫時期による違い

ダージリン紅茶は収穫時期によって味や香りが大きく異なります。
☘️ファーストフラッシュ(春摘み・3~4月)
若葉のような爽やかな香りとほのかな渋み。ストレートで楽しむのがおすすめ。
🌿セカンドフラッシュ(夏摘み・5~6月)
味・コク・香りが最も充実。
スッキリとした渋みとコクがあり、「マスカットフレーバー」(マスカットぶどうのような香り)と呼ばれる爽やかな香りが楽しめます。ストレートティーで味わうのがオススメ。
🍁オータムナル(秋摘み・10~11月)
適度な渋み、深く穏やかな味わいが特徴。ミルクティーで味わうのがおすすめ。
☕ダージリン(ファーストフラッシュ)の美味しい淹れ方
ファーストフラッシュの繊細なで爽やかな風味を楽しむため、無糖・ストレートで飲むのがおすすめです✨️
本来の味を味わうため、一般的な紅茶の淹れ方を勧める方も多くいらっしゃいます。
後ほどまた述べますが、私は渋みが強すぎて飲みづらく感じた経験が2度あります。
他の茶葉は適当に淹れてもそれなりに美味しいですが、この茶葉は少しデリケートだと感じます(笑)
ここでは、渋みを抑え、飲みやすい味にするポイントと淹れ方をご紹介します。
渋みがお好みの方は、通常の淹れ方に近づける形で調節してみてください♪
💡飲みやすい味にする5つのポイント
- ポットとカップを温めない
85℃〜95℃のひと冷まししたお湯が抽出に適しています。
熱湯を、温めないポットやカップに淹れると適温になります。
※他の茶葉では、ポットとカップに熱湯を入れておき、高温を維持することが勧められています - 茶葉とお湯を正確に計量する
一般的な紅茶より茶葉の量が多めに設定されています。
パッケージ記載の分量が、商品開発時に定めた最も美味しくなるとされる量です。
お好みもありますが、まずは記載通りに淹れてみましょう♪ - 蒸らし時間は短めに
一般的な紅茶の蒸らし時間よりやや短め(2〜2.5分)に設定されています。
蒸らし時間より早めに味見をし、好みの味わいになったタイミングでカップに注ぎましょう! - お湯はゆっくり入れる
渋みを抑えるため。緑茶を淹れるようなイメージです。 - ポットをゆすらない・ティーバッグを不必要に動かさない
4と同じ理由で、不要な渋みの抽出を抑えるため。
☕ホットの場合の淹れ方
🌿リーフティー
- お湯を沸かす
- 常温のポットに茶葉を入れる(3〜3.5g目安:パッケージ記載通り)
- ゆっくりとお湯を注ぐ(ゆっくり注ぐと渋みが出にくい。お好みで!)
- 蒸らす(2〜2.5分。早めに味見をし、好みの時間で終える)
- 茶葉を取り除く(茶こしを使う)
- カップに注いで完成!
☕ティーバッグ
- お湯を沸かす
- 常温のカップにティーバッグを入れる(1杯につき1つ)
- お湯を注ぐ(渋みが出にくいよう、直接かけないように静かに入れる。お好みで!)
- 蒸らす(2〜2.5分。早めに味見をし、好みの時間で終える)
- 軽く揺らして(絞らない)取り出して完成!
🍹アイスの場合の淹れ方
渋みを抑えるため、どちらかというと水出しがおすすめです。
即席で淹れる場合
- 上記と同様の流れで、(飲みたい量の半分)にして濃いめに抽出
- 氷をたっぷり入れたグラスに注ぎ、一気に冷やす
※ ゆっくり冷却すると「クリームダウン(白濁現象)」が起こり、風味が変わるため注意。
水出しで淹れる場合(1L)
- 蓋付きの1L以上の容器に茶葉10gを入れる
- 茶葉が浸る程度のお湯を入れて、2〜3分蒸らす
- 蒸らした茶葉の上から合計1Lとなるよう水を注ぐ
- 冷蔵庫で一晩(8〜10時間)おく
- 茶葉を取り出して完成!
※清潔な水と容器を使用し、24時間以内に召し上がることをおすすめします
☕ダージリンファーストフラッシュの飲みレポ
今回使用したのは、LUPICIA[1092]DARJEELING FIRST FLUSH 2024です!
こちらのリーフティーを、ホットで頂きました✨️

先に述べたの渋みを抑える条件で淹れたところ、やや褐色がかった黄金色に。

セカンドフラッシュのような強い紅茶の香りではなく、若葉の中にほのかなフルーティーさを感じる穏やかな香りです。
一口飲むと、まず「緑茶?」と感じるようなみずみずしさが広がり、その後にほんのりとしたフルーティーさ、最後にすっきりとした渋みと爽やかさが残ります。
今回は渋みを出しすぎないように注意して淹れたため、飲みやすいお味でした♪
実は今回3度目の正直で、やっと成功にたどり着きました…!
1回目は、茶葉を目分量で(少なすぎ)、時間も気にせず適当に淹れました。
すると…味が薄い、渋すぎるために全然美味しく淹れられませんでした。紅茶はずっと大好きなので、まずいと思ったのはこれが初めて。とてもショックでした。
2回目は、普通の紅茶の淹れ方に準じて淹れました。
すると…渋みが全面にくる、飲みづらいお茶になりました。こちらはお湯が高温であったこと、蒸らし時間を長くしすぎたのが失敗した原因です。この時も、きっちり淹れたのに…とショックを受けました。笑
3回目は、美味しく淹れるコツを調べてリベンジ。今までの失敗の原因が分かり、ようやく美味しいと思える味にたどり着きました👏
渋みが苦手な方は、私の二の舞にならないようご注意ください!笑
🍽️ダージリンファーストフラッシュ ✕ 食べ物のペアリング
ダージリンファーストフラッシュは、爽やかな風味から、朝食時・早い時間のティータイムに飲むのが好まれる紅茶です。
この紅茶のみずみずしい爽やかさは緑茶と共通するところがあり、緑茶に合うものが比較的合いやすいとされています。甘みの強い砂糖菓子や、和菓子が特におすすめです。
私は今回、きなこがかかった草団子(中にあんこ入り)といっしょに頂きました♪
あんこと紅茶の爽やかさがとても合います🍡
まるでお茶処でおやつを食べているような気分になりました✨️

🛍どこで買える?
スーパーやドラッグストアの紅茶売り場では置いていないことが多いです。
紅茶専門店やネットショップで探してみるのがおすすめです。
・楽天
☕紅茶専門店
ルピシア(LUPICIA)
など
まとめ:ダージリンファーストフラッシュの魅力
ダージリンファーストフラッシュは、
✔ 若葉の中にほのかなフルーティーさを感じる穏やかな香り
✔ 緑茶のようなみずみずしさと、渋みが特徴
✔ 朝食等のシーンで、爽やかな気分を味わいたいときにおすすめ
淹れ方に少しコツが必要ですが、その分、丁寧に淹れた時の美味しさは格別です。
ぜひ試してみてください✨️

ほっと一息つく時間で、自分を大切に♪

📖参考リンク
・ダージリンファーストフラッシュとは(ルピシア)
・ファーストフラッシュアイスティーの作り方(紅茶専門店ティークラブ)
・旬の春摘みダージリンの楽しみ方(ハッピー・ノート ドットコム)